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◇変遷してきて改まったところ ○ビニールクロスが普及して安価に施工できることと工期の短縮とクレームが減った。 ○ビニールクロスや外壁は短い期間(10年~15年)ごとに交換や塗り替えが必要になり、 建築業界の経済的な利益につながった。 ○壁材は既製品を組み立てるので職人の腕によるばらつきが減った。 ○土壁から石膏ボード等に変わり、壁内部に電気配線が出来るようになった。
◇改まった部分の負の副産物 ○接着剤や可塑剤(やわらかくする薬品)を多用するビニールクロスは、シックハウス症候群や化学物質過
敏症といった環境病を誘発してしまう。 ○ビニールクロスの帯電性によって、埃や花粉やカビやダニの糞などのアレルギーを起こす人が増えてき た。 ○室内の湿度コントロールが出来ないので、エアコンが必要になった。 ○メンテナンスコストがかかりすぎるので、建替えを考える人が多くなり世界で最も高価で短命な住宅となって いる。(ヨーロッパ全体の住宅展示場は5ヶ所もなく、住宅メーカーは日本独自の産業形態といえます) ○どこにでも電気配線が出来るので、電磁波に対する過敏な症状を起こす人が増えてきた。 ○ビニールクロスや石膏ボードは、廃棄の際にダイオキシンを発生するので環境的なインパクトを将来的に 避けられない。 ○安価に施工できる漆喰や珪藻土が作られたので、左官職人は塗り面積単位の仕事しか請けられずに数を こなさなくてはいけなくなり、結果として腕のいい職人は姿を消してしまって技術の伝承がされない。 ◇功房伍の考える方向性 ―わたしたちの出来ること―壁装材に関しては、購入する側からすれば施工当初のコストよりも、施工後の数十年間のメンテナンスコストを考えると圧倒的に漆喰壁の方が金額的にも抑えられます。
また、室内環境を考えても漆喰の方が空調機のエネルギーロスを防いだりエネルギーコストだけでなく、健康被害に対するインパクトでもより心配の少ない方向性であります。 雨が多く湿度の高い日本の気候においては、吸音・断熱・調湿のある壁材が望ましく、日本の気候に合っているといえます。 いいものを長く保っていくことと同時に、現代の生活にあった形で電気の配線を考えたり、施工する技術も必要です。また、長い年月を経て住み継がれる家は家族の思い出や気持ちを後世に伝えるものとなり、かけがえのない愛着をもたらすのではないでしょうか。 |