功房伍 Koubougo     - 山を守ることはいのちをつなぐこと -
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天然乾燥材
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プレカット材

構造材について

◇構造材の変遷

建物構造に使われる木材は、昔から天然乾燥が主流でした。
伐った木をそのまま家に使うと、乾燥するにつれて反りや暴れという現象を起こし、建物全体を歪ませてしまいます。
そこで、加工をする前の段階から職人が木の言葉にならない声を聞き癖を読み、お日様と風に当てながら素直な木材にと願いを込めてじっくりと乾燥させていきました。
加工する際には、もともと木が生えていた生育環境はもちろんのこと、どちらが上か下かも見極めていくのが大工さんの腕の見せ所で、建物の骨組みとなったあとも、じっくりと建てていき春夏秋冬の四季の気候の変化に伴って調整していったのです。かつての産業形態は林業といっても半農半林の形態であり、本業の農業を行いながら三代先の孫の世代を見据えた林業でありました。

時代は移り変わり、現在では林業を独立した産業として育成するために、いかに短期間で伐った木を加工し短いサイクルで資金回収をするかということが追求され、さらに短い工期によっていかに職人の人件費をカットしていくか、また後々クレームを起こさないような木材にということが追求されていきました。
かつての天然乾燥技術を持った職人は木材高温乾燥釜に取って代わられ、刻み(木組み加工)の職人技術はコンピューター制御のプレカットマシンに取って代わられ、大工職人の技術も構造金物に取って代わられ、木材は無垢の材から接着剤で固められた集成材に取って代わられてきています。

◇昔ながらの良いところ

 ○木材産地として長期的視野で、農業の立場を踏まえ広葉樹と針葉樹の
  混植林を行って里山の環境を守り、水源の保護や麓への獣害低減対  
  策が自然に行われ自然との調和が図られていた。
  (山師といわれる特殊技術を持った人が、植林と伐採計画を指示してい
  た。)

 ○木材の天然乾燥技術は、太陽と風というエネルギーなので無尽蔵の環境

  負荷をかけない技術だった。

 ○世界に誇る日本の木造建築技術(世界最古の木造建造物等)が脈々と

  続いてきた。

構造材

天然乾燥の構造材について

伝統工法について
内装床材について
壁装材について
構造材について
生産地と樹種


Opinion
考察事項
Architecture
建築
Five Arts
五術
MCS
多種類化学物質過敏症


◇変遷してきて改まったところ

 ○林業は独立した産業として育成されて、大量植林により多くの木材が使えるようになった。

 ○伐採技術の機械化が進み、昔よりも短時間かつ肉体的負担が減った。

 ○木材加工は、コンピュータによる設計と機械化により職人の腕によるばらつきが減った。

 ○建築技術の合理化によって、比較的安価で短期間の工期で家が建つようになった。

◇改まった部分の負の副産物

○広葉樹林をつぶして針葉樹一辺倒とした大規模植林は、里山の風景を消し去り、麓の獣害が増え土砂崩れ
 などの水害の多い山となってしまった。
 (自然との対立の構図、不必要な公共工事や災害対策費といった税金が多く使われることにつながっていっ
  た。もともといた山師は日本中から姿を消し、政官業の癒着という違う意味での山師が増えてしまった)

 ○膨大なエネルギー消費を伴う高温木材乾燥技術によって環境負荷が増してしまい、天然乾燥技術を持っ

  た職人が次々に廃業へと追い込まれている。

 ○高温乾燥技術は、木の持つ粘りや香りや気を飛ばしてしまい脆くしてしまうため、伝統工法の建築技術が

  使えず伝承の機会を失うことに。
  また、高温による化学反応を起こして自然界にない物質に木材が被爆してしまう。

 ○高温乾燥釜によって得られる木材は1立方メートルあたり100kgの二酸化炭素を排出し、天然乾燥の場
  合は16キログラムとなるので、ウッドマイルを考えても格段にエネルギー効率がよくない。

 ○高温乾燥材はシロアリ被害を受けやすい実験結果がある。

 ○接着剤を使ったラミネート材や集成材は、シックハウス症候群や化学物質過敏症といった環境病を誘発し

  てしまう。

 ○コスト面での価格競争や産業形態や外圧等の要因で外国産材が大量輸入され、地方経済の衰退と過疎

  化を進め不必要な箱物や土木工事が景観を破壊してしまう。

 ○外材の大量輸入によって運ばれてくる外来種である松くい虫によって日本の松が絶滅が危惧されている。

 ○海外で日本が買い付ける木材に端を発した森林破壊に反対する声が高まっており、日本の環境団体が海

  外に出ると評価が低い要因ともなっている。
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◇功房伍が考える方向性 ―わたしたちみんなでできること―

昔ながらの伝統や産業構造にすべてを戻すのは現実的ではありませんが、先人達の伝統を踏まえた上での、今の時代とこれからの時代を見据えた新しい伝統を築いていくことが今生きるわたしたちの世代の務めではないでしょうか。
今後のエネルギー消費や環境問題を考えた上で、天然乾燥の職人技術はますます不可欠となるでしょうし、自然の理にかなった伝統工法をベースとした長寿命住宅のあり方なども必要でしょう。また、三代先を見据えた地域経済を建て直していくという林業をベースとした地域産業構造を構築して、日本の美しい自然景観を守っていくことは、私達の世代に課せられた使命なのではないではないでしょうか。

◇伝統工法と在来工法との違い

在来工法とは、構造用金物を使って数値化され工学的力学的な見方をし、木の収縮のリスクを考え含水率をデータの上は下げます。構造のすべてが一箇所ずつデータ化され、そのこと自体は職人の能力によるバラつきを解消するとして注目され、伝統工法よりは簡素化された工程で建物を作ることが出来るようになり安価で建てる事が出来るようになりました。しかし一方のマイナス面として、人の気持ちや気遣いがこもらないこと、長年続いてきた伝統の技が失われていくこと、そして木の劣化よりも金属の劣化の方が遥かに短命であるために家の長持ちという点で劣ること、そして莫大なエネルギー消費を伴うということにより私たちはお勧めしておりません。刻みによる伝統工法では、熟練の職人が木の癖を読み複雑な組み合わせにより構造金物を使わずに『総持ち』と呼ばれる建物全体で地震や台風などの外力を受ける形となっています。伝統工法による日本家屋は現存する家屋を見ると明らかなように手入れをすれば数百年の風雪に耐え歴代の地震にも耐えてきました。家は完成してから、人の人生よりも長く存在していきます。次世代まで住み継ぐということも含めて考えていただきたいと思います。

伝統工法についてもっと詳しく


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