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◇建て方職人達が木と会話しながら心を込めてこつこつと刻んできた材料は、いよいよ現場に運ばれ、番付どおりに一気に組み上がっていきます。大工職人にとっても緊張の晴れの舞台。一つ一つの木を組み合わせ、心をひとつにしてタイミングよく接合し楔を打っていきます。
掛け矢と呼ばれる大きな木槌の音が町じゅうに響き渡り、ついに棟木が渡されます。突如出現した全体構造に、見ている人たちからは歓声があがります。工事の無事を願って棟梁が上棟の祝詞をあげ、お清めをします。 ◇木組み 塔組みは、木組み 木組みは、木の癖組み
木の癖組みは、人組み 人組みは、人の心組み 上の言葉は、法隆寺や薬師寺西塔などを手がけた故西岡常一棟梁の有名な言葉です。 優れた職人は優れた哲学者でもあります。職人が生業である技術を学ぶのは最低限のこと、気構えや心構えや後進の育成までもが課された題であります。そして、そんな職人の技術や心意気や思想という財産を、後世に受け継いでいくのは、この世代に生きる私達全体の義務ではないでしょうか。 |